新着情報

2020年はじめての生活支援員のスキルアップ研修

2020.1.14

2020年はじめての,生活支援員のスキルアップ研修がありました。
テーマは、職場における倫理および倫理的ジレンマについてです。
そもそも倫理といえば何か? 一般的には、人が生活を送る上で守るべき規範の筋道や道徳あるいはモラルとなります。一方、介護現場で倫理を考えると、倫理原則の中で引き起こされる相反する倫理的根拠、度々出くわす倫理的ジレンマがまず思い出されます。すなわち、課題に対する結論を導き出すとき、相反するどれもが重要だと考えられる場合に生じる葛藤です。
倫理的ジレンマを生じさせる相反関係には、直接的な事象に対して、感情を揺らす関わりで、受け入れられる二次的な事柄に置き換え関わっていく介入力が問われていました。それには、複雑さを乗り越え調整していく、調整能力と受け入れ幅がプロの介護職には必要であることを理解しました。背景には、対象者の自己決定と権利擁護は、生命の保護の原則、平等と差異の原則、自己決定と自由の原則、最小限無害の原則、生活の質の原則、個人情報と守秘義務の原則、誠実さと開示の原則など、解決でき難い倫理原則に関する選別があります。対象者の意向を最優先させる介護実践モデルを守るには、複雑な関わりを楽しむことが必要でした。今後は、自己決定と要保護性の調整を深堀りして関わるつもりです。

20200116_pic01_450px.jpg