Study 研究紹介コラム

目次

 

スポーツ選手を対象とした睡眠とスポーツパフォーマンスに関する研究

A Study on the Impact of Sleep on the Sports Performance of Athletes

研究概要

強度の訓練を行うスポーツ選手は,睡眠状態が悪いと疲労の回復が遅くなるだけでなく日中の活動に悪影響を及ぼしていく(和田・山本2014).一方,十分な睡眠は,日中の眠気や倦怠感を減らし活力と心身の能力を増加させ,スポーツの精度や記録を向上させる(D Mah, E Mah. et al. 2011).

近年,睡眠不足は持久力を低下させることが示され(Oliver, Costa. et al. 2009),長時間の睡眠はスポーツパフォーマンスの向上に有意に関連することが明らかになった(D Mah, E Mah. et al. 2011).

本研究では,スポーツ選手を対象として睡眠がスポーツパフォーマンスに与える影響を検討し,睡眠の質を評価する睡眠効率が低いと選手のスポーツパフォーマンスに関連する「身長あたりの除脂肪体重」に影響を及ぼすことを示した。

本研究の詳細は下記の論文PDFをご覧ください。

スポーツ選手の睡眠研究 論文PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之|医療法人参天会 理事長 博士(社会福祉学) 社会福祉士
  • 下江 甲作|きいれセントラルクリニック リハビリテーション科主任 認定理学療法士
  • 江頭 晃|きいれセントラルクリニック リハビリテーション科主任 認定理学療法士
  • 二田 亮|きいれセントラルクリニック 理学療法士 社会福祉士 介護福祉士
  • 西中川 剛|中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科 専任講師 博士(医学)

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睡眠研究

年代別における身体機能の比較と主観的および客観的な睡眠評価の特徴について

年代別における身体機能の比較と主観的および客観的な睡眠評価の特徴に関する研究

研究概要

本研究は、年代別における身体機能の違いと、主観的および客観的な睡眠評価の特徴について検討した研究です。

在宅高齢者の睡眠は主観的なアンケート評価が中心となる一方で、客観的に評価した報告は少なく、身体機能との関連を年代別に比較した報告も限られていることを背景に実施されました。

研究の詳細は下記の論文PDFをご覧ください。

年代別の身体機能と睡眠評価に関する研究 論文PDFをダウンロード

研究者

  • 西中川 剛|中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科 専任講師 博士(医学)
  • 新田 博之|医療法人参天会 理事長 博士(社会福祉学) 社会福祉士
  • 江頭 晃|きいれセントラルクリニック リハビリテーション科主任 認定理学療法士
  • 下江 甲作|きいれセントラルクリニック リハビリテーション科主任 認定理学療法士
  • 三川 浩太郎|中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科

地域在住高齢者における客観的な睡眠評価と身体機能の年代別特徴について

地域在住高齢者における客観的な睡眠評価と身体機能の年代別特徴について 学会発表スライド表紙

発表概要

本発表は、地域在住高齢者を対象に、客観的な睡眠評価と身体機能の年代別特徴について検討した学会発表です。

睡眠評価にはシート型体振動計「眠りSCAN®」を用い、日中の眠気、不眠症評価、歩行能力、筋力、認知機能、骨格筋量、バランス能力などをあわせて評価し、年代別に分析しています。

その結果、加齢に伴って夜間の呼吸イベントが増加し、睡眠効率が低下する傾向がみられました。また、歩行機能や筋力、認知機能などの身体機能も年代とともに低下しており、客観的な睡眠評価と身体機能には関連があることが示されました。

発表資料の詳細は下記PDFよりご覧いただけます。

地域在住高齢者の睡眠評価と身体機能に関する発表資料PDFをダウンロード

研究者

  • 江頭 晃|医療法人参天会 きいれセントラルクリニック リハビリテーション部
  • 下江 甲作|医療法人参天会 きいれセントラルクリニック リハビリテーション部
  • 吉木 児太郎|医療法人参天会 きいれセントラルクリニック リハビリテーション部
  • 仮屋崎 正哉|医療法人参天会 きいれセントラルクリニック リハビリテーション部
  • 新田 博之|医療法人参天会 理事長/鹿児島国際大学大学院 福祉社会学研究科
  • 西中川 剛|中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科

高齢者の健康維持における運動習慣と睡眠の役割・効果に関する一考察

研究概要

本研究は、高齢者の健康維持において運動習慣と睡眠が果たす役割について検討した研究です。

高齢化が進む社会において、健康寿命の延伸を目的とした生活習慣の改善は重要な課題となっています。本研究では、運動習慣と睡眠状態の関係を整理し、高齢者の健康維持における睡眠と運動の重要性について考察しました。

研究の詳細は下記の資料をご覧ください。

高齢者の健康維持における運動習慣と睡眠の研究資料PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之

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運動・身体機能研究

介護予防としての有酸素運動とIMTの効果と影響に関する検証

研究概要

本研究は、介護予防を目的として、有酸素運動とIMT(呼吸筋トレーニング)を組み合わせた6か月の運動介入プログラムを実施し、その効果と影響について検証した研究です。

研究では、身体機能、身体活動量、骨格筋量、睡眠効率、日中の眠気などの指標を用いて、運動介入による変化を分析しました。

分析の結果、睡眠効率は自己効力感と関連し、日中の眠気は骨格筋量や消費カロリーと関係していることが示されました。また、消費カロリーの増加は歩数の増加とも関連しており、有酸素運動とIMTを組み合わせたプログラムが身体機能の改善や活動量の増加に寄与する可能性が示唆されました。

さらに、体幹の安定性や姿勢の揺れの改善は転倒リスクの低下にも関係しており、介護予防プログラムとしての有用性が示されました。

研究の詳細は下記PDFよりご覧いただけます。

有酸素運動とIMTによる介護予防プログラムの研究PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之

6ヶ月の運動介入とサルコペニアとの関連

Relationship with 6months exercise intervention and sarcopenia

研究概要

本研究は、地域在住の中高年齢者を対象に、有酸素運動と吸気筋トレーニング(IMT)を組み合わせた6ヶ月の運動介入を実施し、サルコペニアとの関連について検討した研究です。

デイケアおよびデイサービス利用者108名を対象に運動プログラムを実施し、3ヶ月継続者91名、6ヶ月継続者60名を分析対象としました。

分析の結果、3ヶ月の運動介入ではサルコペニア無し群で握力の増加がみられ、サルコペニア有り群では呼吸筋力やTUG(Timed Up & Go)が改善していました。さらに6ヶ月後にはサルコペニアの有無に関わらず呼吸筋力と骨格筋量が増加し、日中の眠気が減少する傾向がみられました。

これらの結果から、有酸素運動と呼吸筋トレーニングを組み合わせた運動介入は、サルコペニア予防および身体機能改善に有効である可能性が示唆されました。

研究の詳細は下記PDFよりご覧いただけます。

6ヶ月の運動介入とサルコペニアとの関連 研究論文PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之

介護予防を目的とした3ヶ月の運動介入とサルコペニアとの関連

Relationship with sarcopenia with 3months exercise intervention aimed at preventing long-term care

研究概要

本研究は、地域在住の中高年齢者を対象に、有酸素運動と吸気筋トレーニング(IMT)を組み合わせた3ヶ月の運動介入を実施し、サルコペニアとの関連を検討した研究です。

デイケアおよびデイサービス利用者108名に運動プログラムを実施し、3ヶ月継続した91名を対象に分析を行いました。

分析の結果、サルコペニア無し群では身体活動量、歩行能力、骨格筋量、呼吸筋力、バランス能力などが高い傾向がみられました。また、睡眠効率が高く、睡眠時呼吸障害の傾向が低いことも示唆されました。

3ヶ月の運動介入後には、サルコペニアの有無に関わらず日中の眠気(ESS)が改善し、サルコペニア無し群では骨格筋量や呼吸筋力、バランス能力が改善しました。一方、サルコペニア有り群ではTUG(歩行機能)の改善がみられました。

これらの結果から、有酸素運動とIMTを組み合わせた運動プログラムは、地域在住中高年齢者の身体機能および呼吸能力の維持向上に寄与する可能性が示唆されました。

研究の詳細は下記PDFよりご覧いただけます。

3ヶ月の運動介入とサルコペニアに関する研究PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之

呼吸筋を強化するトレーニングを調査しています

研究概要

当グループでは、呼吸筋トレーニング(Inspiratory Muscle Training:IMT)が高齢者の身体機能や健康状態に与える影響について研究を行っています。

呼吸筋は呼吸機能だけでなく、姿勢保持や運動能力にも関与しており、加齢に伴う呼吸筋力の低下は身体機能の低下とも関連すると考えられています。

本研究では、呼吸筋トレーニングを取り入れた運動プログラムを通して、呼吸筋力、身体機能、睡眠状態などへの影響について検証を進めています。

今後も高齢者の健康維持や介護予防につながる運動プログラムの確立を目指し、臨床研究を継続していきます。

研究機関

  • 医療法人参天会 きいれセントラルクリニック

3Dセンサを活用した歩行姿勢及び立ち姿勢測定に関する有用性の検証

― 地域住民に提供する介護予防プログラムを通して ―

研究概要

本研究は、鹿児島市にある二法人が地域住民に提供する介護予防プログラムを通して、3Dセンサを活用した歩行姿勢及び立ち姿勢測定の有用性について検証した研究です。

対象は、介護予防プログラムに参加する中高年齢者108人で、歩行姿勢年齢や立ち姿勢値と、睡眠時呼吸障害傾向、歩行能力、移動能力、入浴動作能力などとの関連を分析しました。

分析の結果、睡眠時呼吸障害傾向は男性の半数以上、女性の約2割にみられました。また、歩行姿勢年齢はTUGが1改善すると1.2歳改善する傾向が示され、歩行能力および移動能力に関する予備的評価に活用できる可能性が示唆されました。

さらに、立ち姿勢値は軽度認知症の有無で差がみられ、入浴動作能力にも影響していたことから、軽度認知症の有無や入浴動作能力に関する予備的評価として活用できる可能性が示されました。

これらの結果から、3Dセンサを用いた歩行姿勢及び立ち姿勢測定は、介護予防プログラムにおける身体機能や生活機能の簡便な評価方法として有用である可能性が示唆されました。

研究の詳細は下記PDFよりご覧いただけます。

3Dセンサを活用した歩行姿勢及び立ち姿勢測定に関する研究PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之

地域在住高齢者の運動が生活空間の拡大に与える影響

― 通所リハビリテーション利用者のLSAスコアを通して ―

研究概要

本研究は、地域在住高齢者における運動が生活空間の拡大に与える影響について、通所リハビリテーション利用者のLSA(Life-Space Assessment)スコアを通して検討した研究です。

高齢者の生活空間は、身体機能や生活活動能力、社会参加と密接に関連しており、生活空間の拡大は在宅生活の維持や健康寿命の延伸に重要な要素と考えられています。本研究では、運動と生活空間の関係に関する先行研究を整理したうえで、通所介護を利用する要支援・要介護高齢者を対象に、9か月間の運動介入効果を検討しました。

その結果、年齢との明確な関係はみられなかったものの、要支援1から要介護1の対象者の中では、要介護1の対象者において社会的な生活の広がり効果が最も大きいことが示されました。

これらの結果から、運動は地域在住高齢者の生活空間の拡大に寄与する可能性があり、介護予防や社会参加の促進に向けた支援の重要性が示唆されました。

研究の詳細は下記PDFよりご覧いただけます。

地域在住高齢者の運動と生活空間に関する論文PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之|医療法人参天会 理事長/鹿児島国際大学大学院 福祉社会学研究科博士後期課程

中高年から高齢者を対象とした睡眠関連呼吸障害を併発するサルコペニアの特性について

第7回 日本地域理学療法学会 ポスター発表(2020年)

発表概要

本研究は、中高年から高齢者を対象に、睡眠関連呼吸障害とサルコペニアの関連について検討した研究です。

対象は50歳以上の介護予防プログラム参加者124名で、睡眠状態の評価にはシート型体振動計「眠りSCAN」を用い、骨格筋量、筋力、歩行能力、身体活動量、呼吸機能、バランス能力などの理学療法評価を実施しました。

分析の結果、サルコペニアと判定された対象者のうち56.3%が睡眠関連呼吸障害を併発しており、睡眠関連呼吸障害がサルコペニアと関連している可能性が示唆されました。

また、睡眠関連呼吸障害は加齢とともに増加する傾向があり、睡眠障害が身体活動量の低下や筋力低下につながり、サルコペニアの発症に関与する可能性が示唆されました。

これらの結果から、睡眠関連呼吸障害の早期発見と適切な評価は、サルコペニアの予防や身体機能低下の防止において重要であると考えられます。

日本地域理学療法学会ポスター発表資料PDFをダウンロード

研究者

  • 西中川 剛|中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科
  • 新田 博之|鹿児島国際大学大学院 福祉社会学研究科/医療法人参天会
  • 下江 甲作|医療法人参天会 きいれセントラルクリニック リハビリテーション科
  • 江頭 晃|医療法人参天会 きいれセントラルクリニック リハビリテーション科
  • 三川 浩太郎|中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科

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認知症研究

表情解析に基づくSOLO感情指数は重度認知症高齢者の睡眠の質を反映する

Based on facial expression analysis, the SOLO Emotion Index reflects the quality of sleep in elderly people with severe dementia

研究概要

本研究は、重度認知症高齢者を対象に、表情解析によって得られるSOLO感情指数と睡眠の質(QOS)との関連を検討した研究です。

対象は認知症のある介護施設入居者49人で、睡眠の質はシート型体振動計「眠りSCAN」を用いて、睡眠効率、睡眠時間、中途覚醒を測定し、感情価はSOLO感情指数を用いて評価しました。

分析の結果、Energy・Valenceは睡眠効率および睡眠時間に正の関連が認められ、中途覚醒には負の関連が示されました。また、Well-beingは睡眠効率に正の関連が認められ、中途覚醒には負の関連が示されました。

これらの結果から、重度認知症高齢者におけるSOLO感情指数は睡眠の質の評価に有用であり、睡眠効率や中途覚醒はWell-beingの検討にも活用できる可能性が示唆されました。

研究の詳細は下記PDFよりご覧いただけます。

SOLO感情指数と重度認知症高齢者の睡眠の質に関する論文PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之|医療法人参天会 理事長
  • 堀田 翔一|介護老人福祉施設 喜入の里 生活相談員
  • 本村 華那|介護老人福祉施設 喜入の里 生活相談員
  • 住吉 孝平|きいれセントラルクリニック 相談員
  • 川﨑 洋平|埼玉医科大学医学部 客員教授

表情解析に基づくSOLO感情指数Well-beingとQOSとの関連性の検証

― 要介護高齢者及び認知症高齢者を対象とした介入調査を通して ―

研究概要

本研究は、要介護高齢者および認知症高齢者を対象に、表情解析によって得られるSOLO感情指数とQOS(睡眠の質)との関連性を検証した研究です。

施設入所者52人を対象に、SOLO感情指数とQOSとの関連を調査するとともに、SOLOデジタルセラピーの介入が睡眠効率に及ぼす効果量について検討しました。QOSの評価にはシート型体振動計「眠りSCAN」を活用しています。

分析の結果、Russell円環モデルの評価軸であるEnergy・Valenceと、QOSを示す睡眠時間・睡眠効率との関連が示されました。また、活動量・周期性体動指数はValence・Well-beingに正の関連があることが示されました。

さらに、SOLOデジタルセラピーの介入が睡眠効率に及ぼす効果量を検討したところ、自分である程度活動できる認知症の要介護高齢者では、Energy・Valenceに影響を及ぼす可能性が示唆されました。

これらの結果から、認知症高齢者のQOS評価においてSOLO感情指数は有用であり、QOLに影響を及ぼす活動量・周期性体動指数・Well-beingとの関連を通して、QOSとQOLの関係を裏づける研究であることが示されました。

研究の詳細は下記PDFよりご覧いただけます。

SOLO感情指数Well-beingとQOSとの関連性に関する論文PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之|医療法人参天会 理事長
  • 堀田 翔一|介護老人福祉施設 喜入の里 生活相談員
  • 本村 華那|介護老人福祉施設 喜入の里 生活相談員
  • 住吉 孝平|きいれセントラルクリニック 相談員
  • 川﨑 洋平|埼玉医科大学医学部 客員教授

要介護高齢者及び認知症高齢者の表情解析に基づく感情指数がQOSに及ぼす影響分析

― SOLOデジタルセラピーの介入調査を通して ―

研究概要

本研究は、要介護高齢者および認知症高齢者を対象に、表情解析に基づくSOLO感情指数がQOS(睡眠の質)に及ぼす影響について分析した研究です。

施設入居者を対象に、25回の介入調査および28週にわたる介入調査を実施し、SOLOデジタルセラピーの介入効果についても検討しました。睡眠状態の評価には、シート型体振動計「眠りSCAN」を用いています。

分析の結果、睡眠時間が長くなり睡眠効率が上がると、覚醒次元のEnergyと快次元のValenceが高まり、ポジティブ感情が増加することが示唆されました。

これらの結果から、要介護高齢者および認知症高齢者のQOS評価において、表情解析に基づく感情指数は有用であり、Energy・ValenceはQOLの検討にも活用できる可能性が示されました。

研究の詳細は下記PDFよりご覧いただけます。

要介護高齢者及び認知症高齢者の表情解析とQOSに関する論文PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之|医療法人参天会 理事長
  • 堀田 翔一|介護老人福祉施設 喜入の里 生活相談員
  • 本村 華那|介護老人福祉施設 喜入の里 生活相談員
  • 住吉 孝平|きいれセントラルクリニック 相談員
  • 川﨑 洋平|埼玉医科大学医学部 客員教授

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転倒・褥瘡・ケア研究

デイケア・デイサービスを利用する地域在住高齢者の転倒予測に関する評価指標の検討

デイケア・デイサービスを利用する地域在住高齢者の転倒予測に関する評価指標の検討 発表資料サムネイル

発表概要

本発表は、デイケア・デイサービスを利用する地域在住の虚弱高齢者を対象に、転倒予測に関する評価指標の有用性を検討した研究です。

通所サービスを利用する高齢者の評価では、限られた時間の中で妥当性と効率性を両立した評価方法が求められます。本研究では、問診評価、筋力評価、歩行能力など複数のアウトカムを用いて転倒予測に関する評価バッテリーを分析しました。

評価項目には、疼痛評価、J-CHS、SARC-F、握力、膝伸展筋力、TUG(Timed Up & Go)、快適歩行速度などを用い、転倒予測における評価指標の有用性を検討しています。

これらの結果から、複数の身体機能評価を組み合わせた評価バッテリーは、通所サービス利用高齢者の転倒リスク評価において有用である可能性が示唆されました。

発表資料の詳細は下記PDFよりご覧いただけます。

通所サービス利用高齢者の転倒予測評価に関する発表資料PDFをダウンロード

研究者

  • 江頭 晃|医療法人参天会 きいれセントラルクリニック リハビリテーション部
  • 下江 甲作|医療法人参天会 きいれセントラルクリニック リハビリテーション部
  • 高 裕真|医療法人参天会 きいれセントラルクリニック リハビリテーション部
  • 新田 博之|医療法人参天会 理事長
  • 西中川 剛|中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科

転倒予測に有効的な評価バッテリーを用いた歩行自立度判定の再現性について

転倒予測に有効的な評価バッテリーを用いた歩行自立度判定の再現性について-発表資料

発表概要

本発表は、老健入所者を対象に、転倒予測に有効と考えられる評価バッテリーを用いた歩行自立度判定の再現性について検証した研究です。

対象は、当法人老健入所者のうち歩行を移動手段とする20名で、歩行自立度評価バッテリーを用いて判定を行いました。評価項目は、HDS-R、SPPB、10MWT、TUG、FBSなどの定量的評価に加え、疼痛、筋力低下、睡眠効率、転倒歴、転倒恐怖感などの定性的評価、さらに評価者コメントによる総括を組み合わせて分析しています。

判定結果の再現性を級内相関係数(ICC)で比較したところ、定量的評価のみを用いた判定が最も再現性が高く、次いで定量的評価と総括を組み合わせた判定、定量的評価と定性的評価を組み合わせた判定、定量的評価・定性的評価・総括をすべて含む判定の順となりました。

これらの結果から、数値化された明確な判断基準を持つ定量的評価は、歩行自立度判定の再現性を高めるうえで有用であり、今後は定量的評価のみの評価バッテリーについて、転倒予防効果の検討が必要であると示されました。

発表資料の詳細は下記PDFよりご覧いただけます。

転倒予測評価バッテリーと歩行自立度判定に関する発表資料PDFをダウンロード

研究者

  • 高 裕真
  • 江頭 晃
  • 新田 博之
  • 西中川 剛

仙骨部圧に対し自動体位変換機能付きエアマットレスを導入し体圧管理した一症例における一考察

仙骨部圧に対し自動体位変換機能付きエアマットレスを導入し体圧管理した一症例における一考察_発表資料

発表概要

2024年9月6日(金)に開催された第26回日本褥瘡学会学術集会において、当グループ理学療法士が「仙骨部圧に対し自動体位変換機能付きエアマットレスを導入し体圧管理した一症例における一考察」について学術発表を行いました。

仙骨部の圧迫は褥瘡発生のリスクを高めることが知られており、近年、自動体位変換機能を搭載したエアマットレスが開発され、褥瘡予防への効果が期待されています。本研究では、仙骨部圧が高い症例に対して自動体位変換機能付きエアマットレスを用いた体圧管理を実施し、その有用性を検証しました。

対象は90歳代男性で、誤嚥性肺炎を繰り返し胃瘻造設後に当施設へ入居となった症例です。OHスケールは7点で、股関節および膝関節に関節可動域制限があり、ADLは全介助レベルでした。

測定には体圧評価機器「SRソフトビジョン™」を用い、エアマットレスおよび自動体位変換機能付きエアマットレス「利楽flow」を使用して検証しました。エアマットレスでは背臥位および左右後傾側臥位での体圧を測定し、自動マットレスでは自動体位変換機能を用いた1時間の体圧の最大値および平均値を比較しました。

その結果、エアマットレスでは背臥位の平均体圧は31mmHg、左右後傾側臥位では24~28mmHg以上、仙骨部周囲の最大体圧は110mmHg以上でした。一方、自動マットレスでは平均体圧は15~21mmHg、仙骨部周囲の最大体圧は59~65mmHgと低下しており、自動体位変換機能によって臀部の高局所圧の位置が時間とともに変化することが確認されました。

これらの結果から、自動体位変換機能付きエアマットレスは局所圧の平均値を低下させ、高局所圧の状態が継続することを防ぐ可能性があり、適切な臥位姿勢における体圧管理および褥瘡予防に有用であることが示唆されました。

発表資料の詳細は下記PDFよりご覧いただけます。

仙骨部圧に対し自動体位変換機能付きエアマットレスを導入し体圧管理した一症例における一考察 発表資料PDFをダウンロード

研究者

  • 二田 亮|医療法人参天会 きいれセントラルクリニック リハビリテーション部
  • 下江 甲作|医療法人参天会 きいれセントラルクリニック リハビリテーション部
  • 新田 博之|医療法人参天会 きいれセントラルクリニック
  • 西中川 剛|中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科

最適な排泄を研究しています

研究概要

当グループでは、高齢者の生活の質(QOL)を向上させるため、排泄ケアの最適化に関する研究を行っています。

排泄は日常生活の基本的な活動の一つであり、高齢者にとって自立した排泄の維持は尊厳の保持や生活の質の向上に大きく関わる重要な要素です。

本研究では、高齢者の身体機能や生活環境、介護方法などを踏まえ、安全で快適な排泄支援のあり方について検討しています。

今後も排泄ケアに関する研究を通して、高齢者の尊厳ある生活を支えるケアの質向上に取り組んでいきます。

研究機関

  • 医療法人参天会 きいれセントラルクリニック

パラマウントベッド株式会社と共同研究を行っています

研究概要

当グループでは、医療・介護分野における研究開発を推進するため、医療・介護用ベッドメーカーであるパラマウントベッド株式会社と共同研究を行っています。

高齢化が進む社会において、安全で快適な療養環境の整備は重要な課題となっています。本研究では、介護・医療現場における実践的な視点から、ベッド環境や体圧管理、姿勢保持などに関する検証を行い、より安全で質の高いケアの実現を目指しています。

共同研究を通して、医療・介護現場での実践データを活用しながら、高齢者の生活の質(QOL)向上や介護負担の軽減につながる研究を進めています。

今後も企業との共同研究を通して、医療・介護の質の向上と新たなケア技術の発展に貢献していきます。

共同研究機関

  • 医療法人参天会
  • 社会福祉法人喜入会
  • パラマウントベッド株式会社

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地域福祉・政策研究

介護予防における回想法の有効性に関する一考察

研究概要

本研究では、認知症予防および介護予防の観点から、回想法の有効性について先行研究をもとに考察しています。

回想法は、高齢者が過去の出来事や経験を振り返りながら語る心理療法であり、自己肯定感の向上や精神的安定、社会的交流の促進などの効果が期待されています。

多くの研究では、回想法の実施により認知機能の維持、記憶力の改善、自尊感情の向上、孤独感の軽減などが報告されており、高齢者の生活の質(QOL)向上にも寄与する可能性が示されています。

さらに、音楽、匂い、写真、懐かしい道具などの感覚刺激を組み合わせた回想法は、脳の活性化やコミュニケーションの促進につながることが報告されています。

これらの知見から、回想法は認知症予防および介護予防の取り組みとして有効な心理社会的アプローチであり、高齢者の生活の質の向上に寄与する可能性が示唆されました。

介護予防における回想法の有効性に関する論考PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之

地域包括ケアシステムと日本版CCRC構想

研究概要

本研究では、急速に進行する高齢化社会に対応するための地域福祉政策として、地域包括ケアシステムと日本版CCRC構想について考察しています。

地域包括ケアシステムは、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供することで、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい生活を継続できる社会の実現を目指す仕組みです。

一方、日本版CCRC構想(生涯活躍のまち構想)は、都市部の高齢者が地方へ移住し、地域社会の中で健康で活動的な生活を送りながら、必要に応じて医療・介護サービスを受けられる地域づくりを目指す政策として検討されています。

本研究では、地域包括ケアシステムの理念と日本版CCRC構想の関係性を整理し、高齢者が地域社会の担い手として活躍する社会の可能性について考察しています。

地域包括ケアシステムと日本版CCRC構想に関する資料PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之

ふるさと納税が地方創生に及ぼす影響

研究概要

本研究では、ふるさと納税制度が地方創生に及ぼす影響について検討しています。

ふるさと納税制度は、都市部に住む納税者が出身地や応援したい地域の自治体に寄附を行うことで、税控除を受けられる仕組みとして2008年に導入されました。都市から地方へ税収を移動させることにより、地域活性化や地方創生につながる制度として注目されています。

本研究では、都市圏に居住する同郷団体の会員を対象にアンケート調査を実施し、ふるさと納税の利用状況、帰省の頻度、故郷への移住意向などとの関係について分析しました。

その結果、ふるさと納税の経験がある人ほど最近帰省している割合が高く、また故郷への移住意向もやや高い傾向がみられました。

これらの結果から、ふるさと納税制度は単なる寄附制度にとどまらず、都市部と地方の関係性を維持・強化し、地方創生につながる可能性があることが示唆されました。

ふるさと納税と地方創生に関する研究PDFをダウンロード

研究者

  • 新田 博之

 

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