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表情解析に基づくSOLO感情指数は重度認知症高齢者の睡眠の質を反映する

日本社会福祉学会 社会福祉学にてデジタルセラピーSOLOを使用した研究報告論文が公開されました。
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Title:Based on facial expression analysis, the SOLO Emotion Index reflects the quality of sleep in elderly people with severe dementia

新田博之 Hiroyuki SHINDEN Ph.D
堀田翔一 Shoichi HORITA
住吉孝平 Kohei SUMIYOSHI
本村華那 Kana MOTOMURA
川﨑洋平 Yohei KAWASAKI Ph.D

緒言:感情は睡眠の質(QOS)に影響する.本研究では重度認知症高齢者の表情とQOSに着目し,表情解析による感情価とQOSとの関連を検証した.

方法:認知症のある介護施設入居者49人の感情価を測定し,主な評価軸のEnergy・ValenceとQOSを構成する睡眠効率・睡眠時間・中途覚醒との関連を調査し,Well-being・StressとQOSとの関連を調べた.QOSはシート型体振動計(眠りSCAN)を活用し,感情価はSOLO社の感情指数を用いた.

結果:重度認知症高齢者のEnergy・Valenceは睡眠効率・睡眠時間に正の関連が認められ,中途覚醒に負の関連が示された.Well-beingは睡眠効率に正の関連が認められ,中途覚醒に負の関連が示された.

結論:重度認知症高齢者のSOLO感情指数はQOS評価に有用であり,睡眠効率・中途覚醒はWell-beingの検討に活用できることを示唆した.

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