第3回 社内研修「コミュニケーション技術の応用的な展開」
2021年11月15日 古城 順子 講師による社内研修
古城順子講師の社内研修が新入社員を対象に行われました。
講師から「コミュニケーションの応用的な展開」について研修いただきました。
研修では、ご利用者の「分かってほしい思い」に心を傾ける手法や、コミュニケーションの振り返り方を学び、共感力・観察力・想像力の重要性をグループワークで検討しました。
研修の前半は、事例をもとにグループワークを行い、
スタッフがご利用者の様子を言動や表情からどのように感じ取り、どのようなコミュニケーションを行ったのか?
また、そのコミュニケーションは適切な支援につながったのか? など、ご利用者の言動や表情に含まれる情報を考察し、観察力と適切なコミュニケーションを想像する訓練をしました。
さらに、利用者の行動につながる理由、私たち専門職ができ得るかかわり方、その根拠をグループで討議して答えを導き出していきました。
生活支援員として今年入社したスタッフは「他事業所や他職種と考えを共有する場となり、自分では想像できなかった意見が出て、確かにそうだ!と勉強になった。」「現場でも、この想像力を鍛えたい。」など、共感力と想像力の大切さを学んだようでした。
多職種連携とチームで取組むことの重要性に触れ、でき得る支援の多さをご教示いただきました。
研修の後半は、ご利用者を理解しようとする時の思考を、ケアに関する氷山モデルを使いながら分かりやすく説明していただきました。
新入社員の理学療法士は、「氷山モデルを使った関わりがとても分かりやすかった。」「相手の見えない部分をいかに理解できるか。相手の気持ちに寄り添えるような共感的理解をしていきたい。」と感想を述べていました。
残り2回の研修となりました。回を重ねるごとに、異なる事業所の新入社員が異なる専門職に、考え方や適する支援をディスカッションできるようになりました。答えのない認知症高齢者の生活支援なだけに、異なる事業所のスタッフと真剣に検討し合うことが氷山モデルでいう、見えない部分のスキルアップにつながると感じました。
古城講師、本日もありがとうございました。
注)氷山モデルとは、実際見えているのはごく一部で、大切なことは殆ど見えていないことを指します。今回のケアに関する研修では、実際のケアや適切なコミュニケーションは「見える部分」になり、共感力、観察力及び想像力は「見えない部分」になります。