第5回 社内研修「看取りケア~本人の生き方を考える~」
2021年11月29日 古城 順子 講師による社内研修
オフィス藤田研修事業部、古城 裕喜 講師・古城 順子 講師による新入社員を対象とした社内研修の最終日です。研修会は、新入社員に認知症ケアはもとより福祉の仕事の楽しさを感じてもらいながら、身に付けてほしい専門性を中心に研修が進められました。
最後のテーマは「看取りケア」です。参加者は、訪問系、通所系、入所系と、それぞれの役割を担うスタッフですが、普段かかわる利用者様の生き方や人生の最期を考える機会となりました。
近年の延命に対する考え方の変化から、利用者の最期にかかわる私たちも、日々変化していくことが問われます。その際、人として守るべき姿として、常に倫理を自分の傍に置いておくことが必要だとご教授いただきました。
利用者が自分らしくいられるとは、どういうことなのか?
第二次共感という深い共感レベルで利用者の声を引き出し、
日常生活における表情や感情行動を、お互いが利用者と援助者になり、
ロープレを通して体験しました。
言葉に詰まりながらも、自己開示を行いながら、
利用者の言葉を引き出そうとする真剣な姿が見られました。
スタッフの率直な考えを引き出せるようなグループワークが行われました。
受講生の感想として、「私たちは今まで、ケアはケアと、尊厳は尊厳と、一面的に捉えがちな言葉を、初めて深堀し多面的に考えました。」「利用者様の気持ちを考える、寄り添うということの意味を、もう一段階深く理解できた気がします。」「他のスタッフの意見を聞くことがとても勉強になりました。」など、たくさんのコメントと意見が挙がりました。
今回のすべての研修を通して、利用者への支援が表面的なかかわりで終わらず、根拠に基づく支援、寄り添うためのケアを身に付けることができたのではないでしょうか。
グループごとに課題に取り組み、互いに発信しながら学ぶ研修スタイルは、 学習の満足度を高め、現場で生かすことの出来るスキルとして、価値ある研修になりました。
古城先生、お忙しいなか、私たちの研修会にご登壇いただき、誠にありがとうございました。今回の学びを糧に、専門性の向上と、一歩踏み込んだケアの提供に努めてまいります。本当にありがとうございます。