第3回 新人研修 ~2024~
介護の専門性
介護の現場に携わり、ご利用者様と向きあう中で介護の専門性をみんなで話し合いました。知識や技術、チームワークなど様々な意見を共有し「どうすればご利用者様の生活の質をあげられるか」について考えました。介護の現場ではついついお客様であることの認識が薄くなってしまい、「ご支援させて頂く」ではなく「してあげる」の感覚に陥りやすくなります。現場に慣れてくるとご利用者様のお願い事も「ごめん待って、今忙しいから」と平気で言うようになります。しばらくしてから「あの・・・まだかな・・・」と再度利用者様にお願いされた時に「あっ、ごめんなさい。忘れてた。」というようなことに繋がります。また、忘れていたことに関して通常の接客業であれば「すみませんでした」と謝罪を行いますが、日常的に慣れてしまうと謝罪すら忘れてしまいます。介護現場では「してあげる」の感覚に陥りやすい為、「ご支援させて頂く」ことを意識し、利用者様の生活が幸せを感じて頂ける介護サービスを提供できるように支援することの大切さを学びました。ご利用者様の生活が幸せを感じて頂ける介護サービスを提供するためにはご利用者様の主体性を尊重し、そのニーズ(必需)に応えていくことが大切です。
ニーズの把握
ニーズの把握において「平等=均一」は誤りです。「平等」とは差別がなくみな一様に等しいことであり、「均一」とはすべて一様なこと。等しいこと。いっけん同じように考えますが、私たちがご支援させていただいている方々は、一応に同じでなく、身体的、精神的、認知症や介護度により生活する上で必需が変わります。平等とは、提供する内容をそれぞれの人に合わせて変える事が平等となることを理解する必要があります。ご利用者様一人ひとりに違いがあるように、提供する中身を一人ひとりに応じたサービス内容を変えながら、満足度が同じになるサービスの提供が求められます。ニーズとは単なる「必要」ではなく、切実性の高い「必需」という意味があります。利用者が身体的、精神的、認知症等によりできないことを「お願い」された時に介護技術をもって支援します。ただ手を差し伸べるのでなく寄り添い一緒に解決しいくことも大切であることを学びました。
まとめ
介護現場では「してあげる」の感覚に陥りやすい為、「ご支援させて頂く」ことを意識し、利用者様の生活が幸せを感じて頂ける介護サービスを提供できるように支援していくことが大切であること。提供する中身を一人ひとりに応じたサービス内容を変えながら、満足度が同じになるサービスの提供すること。介護の専門性とはこれらを達成するための、知識であり、技術であり、チームワーク(多職種連携)であることを学びました。