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第8回 新人研修

移乗介助

介護の現場では、様々な場面で移乗介助が必要となります。ベッドから車椅子への移乗では、車椅子をベッドに対して15度~30度の角度にします。ベッドの高さは車椅子の座面の高さと同じ高さに調整します。要介護者は端座位から座位(浅く腰掛けてもらう)に促し、しっかり足の裏が床についているかを確認します。肩甲骨と腰を支えながら要介護者の身体に密着します。介護者は腰を落とし、ボディメカニクスを活用し要介護者の身体を前方に傾け、車椅子へ移乗します。注意点は3つ。①車椅子のブレーキがきちんとかかっているか②フットレスト(足置き)が上がっているか③要介護者に対してベッドに高さが適切か。ケアの前には声掛け説明と同意を頂きます。要介護者へ協力を頂ける声掛けを行いながら介助を行います。車椅子の位置については健側に車椅子が来るように配置する事と両足がクロスしていないかの確認が大切です。これが患側になると負荷がかかりやすく怪我の原因になる恐れがある為、注意が必要です。移乗介助を行う際には、十分なスペースを確保します。

無理なく安全に移乗する為にボディメカニクスについて学びました。介助を行う際は介護者の身体に負担が掛かってしまい腰の痛みに繋がる恐れがあります。両足を拡げ指示面積を広く取ります。膝を少し曲げ安定した態勢を作ります。要介護者の身体に出来る限り密着することで身体の負担軽減や安定した介助になり、安心感に繋がる介助を行う事が出来るようになります。介助を行う際は要介護者のADLの状態を理解することが重要です。一部介助、全介助、自立支援に向けた介助といった、今の要介護者の状態に合った介助方法を考えなければいけません。一人一人に違いがあるように介助方法も一人一人に違いがある事を理解しました。

杖歩行

歩行介助では、ふらつきや歩行中の転倒リスクについて学びました。歩行を通して下肢筋力の維持、向上を図る事が出来るように支援する必要があります。行動範囲が広くなる事でリハビリに繋がり毎日の楽しみにも変ります。歩行介助を行う前に要介護者の身体の状態を知ることが転倒への対応や迅速な対応につながることを理解しました。

今回の研修では、介護技術の身体の使い方や介助前の要介護者の身体の状態を前もって知る事の大切さを学ぶことが出来ました。今回学んだことを活かしながら取り組んでいきたいと思います。