第9回 新人研修
排泄介助
排泄は、生きていく上で欠かすことのできない生理現象ですが、介護を受ける際にはご利用者様にとって大きな心理的負担になることがあります。特に、それまで自分でできていたことが、他人の助けを借りなければできなくなることで、羞恥心や無力感を感じ、自信を失ったり、落ち込んだりする方も少なくありません。
だからこそ、私たちはご利用者様のそうした気持ちを理解し、温かい言葉をかけ、丁寧に寄り添うことが重要です。介護は身体的なサポートだけでなく、心のケアも含まれます。尊厳を守りながら、安心してケアを受けていただけるよう心がけていきたいと考えています。
おむつ交換
オムツ交換の手順確認と必要物品の確認を行い、実際の現場を想定して利用者役と介護者役に分かれた実践演習を行いました。説明と同意を得る過程では、利用者様の安心感を大切に、丁寧な声掛けを心がけながら進めました。
オムツ交換においては、尿取りパッドが身体の中心にしっかり当たるように調整することが難しく、何度も身体の向きを変える必要がありました。しかし、講師のアドバイスを受けながら、最終的には正しい位置に当てられるようになりました。また、洗浄を行う際には洗浄ボトルの向きに注意し、丁寧に洗浄することの重要性も学びました。
利用者役としての体験を通して、羞恥心やプライバシー保護の大切さ、そして声掛けの重要性を利用者目線で実感することができました。一つ一つの手順を確認しながら、排泄介助の技術を向上させる良い機会となりました。
この研修で学んだことを日々の業務に活かし、ご利用者様が安心して過ごせるよう、今後も丁寧で質の高いケアに努めてまいります。