第11回 新人研修
食事介助
なぜ、食事をするのでしょうか?食事は人間に必要不可欠な栄養素を身体に取り入れ、エネルギー源に変え、身体を構成するもととなり生命を維持する最も基本的な日常生活行為です。食べる行為は、五感や上肢の動き、唇の動き、咀嚼と食塊の形成、舌による移送、嚥下反射、咽頭・食道の蠕動運動などの多くの器官や機関が複雑に関係して成り立っています。食事介助は自分の力で食事ができない高齢者にとって大切な役割です。今回の研修では、利用者様が食事を食べやすい環境を作り、食事中の事故に注意し楽しく食事を食べて頂ける支援について学びました。
注意するポイント
- 正しい姿勢
- 利用者様の目線に合せる
- 先ずは水分から
- 適切な一口量を確認する
- 飲み込んだことを確認する
- 食事の温度に注意する
- 食事摂取量の確認
- 口腔ケア
加齢とともに食べ物を咀嚼(かみ砕き、混ぜ合わせる)する機能は低下します。また、麻痺等による嚥下(飲み込み)の障害に認知症などが重なり、飲み込む際に気管に入ってしまう誤嚥や通常より大きな物や食べ物以外の物を口にしたりする誤飲さらに窒息が起こりやすくなります。
事故が起こる状況としては、食事等摂取時の誤嚥・誤飲・異物の誤飲(異食等)痰による気道の閉塞があります。様々な場面で、どこに気を付けて介助や見守りが必要かを実際に、食べ物を使って利用者役と支援者役で実践しながら注意点を考えました。
メニュー説明をすることで美味しく食事を楽しむことが出来る丁寧な声掛けと相手の方に合わせたペースで介助を行う重要性を理解することが出来ました。今回の研修では、食べる事の大切さや、ゆっくりと食事を楽しんで頂ける支援技術を学ぶことができました。また、誤嚥・誤飲をまずは起こさないように注意し、事故が発生した場合は、焦らず落ち着いて行動が出来るように今後も学んだことを活かしながら取り組んで行きたいです。