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第12回 新人研修

着脱介助

介護現場における着脱介助のポイントと注意点は?
介護現場では心身の状態によりの衣服を着たり脱いだりすることが困難な方がいらっしゃいます。
着脱介助は身体を綺麗に保つために必要不可欠な介護技術です。価値観を尊重し、お気に入りの衣類を選んで着る事で気分もリフレッシュでき、生活のメリハリとして毎日を快適に過ごして頂けることに繋がります。他者との関わりの機会が増え、気分も爽快に笑顔が増えます。
利用者様状態に合った着脱方法を考えた支援が求められます。
さらにコミュニケーションを取りながら、利用者様に寄り添った着脱介護が求められます。

着脱介助の際に心掛けておくことは、すべての動作をご支援するのではなく、利用者様自身でどこまで出来るのかを把握しておきます。
全ての介助を行ってしまうと利用者様の身体能力が低下し日常生活に支障が出てきてしまう恐れがあります。それらを防ぐために、利用者様自身でどこまで出来るのかを把握し、自分で動かせる部分は出来る限り協力を頂きながら支援する事が大切です。
脱がせる時には健康な方から、着せる時には障害のある方から。『脱健着患』を念頭にケアをします。
プライバシー保護の為、カーテンやバスタオルを使用し、出来る限り身体の露出が無いように注意します。

もう一歩踏み込むことが可能なら、皮膚の状態まで確認しましょう。発赤や肌の乾燥などに気が付くことで早期治療や状態維持の改善に繋がります。着脱介助は触れる部分に注意し、麻痺のある部分は痛みを伴いますのでゆっくりと痛みが出ないようにやさしい介助を心掛けます。

実際にご利用者様の気持ちを体感するため、ベッド上での着脱介助トレーニングをしました。
ベッド上では衣類の扱い方によってスムーズに介助できず難しい場面もありましたが、一つ一つのポイントを学びながら、衣類を上手に扱い利用者様に負担がかかることなく安全に着替えが出来るようになりました。
着脱介助では、利用者様が毎日快適に過ごしていただくための大切な介護技術です。研修で学んだ知識や技術を活かし、今後さらに介護技術に磨きを掛けながら日々、質の高い支援が行えるように取り組んでまいります。