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第14回 新人研修

清拭介助

清拭とは体調不良やけがの為に入浴が難しい場合に、蒸しタオルを使用して、利用者様の身体を温めながら清潔な状態にする支援です。
全身清拭と部分清拭があります。利用者様の体調によって二つを使い分け、看護師と相談を行い介助方法を考えることも大切です。
清拭には細菌感染の予防・皮膚や爪の異常を早期発見、拘縮や褥瘡を予防する。外出や他者交流の意欲を向上させる等、様々な効果が挙げられます。

【注意点】

〇バイタル測定、状態確認
清拭は、入浴と比べると身体の負担は少ないですが、それでも体力を消耗します。さらに、衣類を着替えたり身体を拭いたりすることで体感温度は変化し、血圧が変動してしまうことがあります。特に注意が必要なのは急激な温度変化によるヒートショックに注意が必要です。居室内の環境温度をしっかりと確認することが大切です。

〇食事前後1時間はNG
食事の前後は血糖値や血圧が変動しやすい為、注意が必要です。その他にも嘔吐などからの誤嚥性肺炎に繋がる恐れもありますので注意しましょう。

〇事前確認
手順が分からないまま清拭を行うと、時間がかかってしまいさらに体調を悪化させてしまう恐れがあります。また、不潔な部分を拭いたタオルで綺麗な部分を拭いてしまうなどの可能性があります。清拭前には必ず手順を確認することが大切です。

〇皮膚を傷付けないように!
高齢になると、皮膚が弱かったり、褥瘡が出来やすくなっています。そのため清拭を行う際は、強くこすったり、引っかいたりしないように細心の注意が必要とされます。

〇プライバシーを忘れずに
バスタオルで露出する部分を覆い隠すなど、羞恥心への配慮が大切です。その他にも、他者から見られないようにカーテンや入り口のドアを閉めることを忘れないように注意しましょう。

 

2人での清拭介助の研修を通じて、以下の点を学びました

  1. 手順の理解と連携の重要性
  2. 練習を重ねることで効率的な介助が可能に
  3. 余裕ができてからは、声かけや会話を通じて羞恥心やプライバシーにも配慮
  4. 基本技術を大切にしながら、利用者に安心感を与える支援を目指す

この研修経験を活かし、今後も技術向上に努めていきます。