ノーリフティングケア【社内研修Part2】
2023年7月27日(木)
ノーリフティングケア社内研修が開催されました。第2回目の開催で、生活支援員・理学療法士・看護師・ケアマネジャー・施設相談員・事務員の総勢39名が参加しました。前回同様、ノーリフティングケア基本技術研修に参加した職員が講師役でした。
↓↓第1回目はこちら↓↓
ノーリフティングケアとは?
「ここ日本でも看護師や・介護労働者の腰痛が多発しているのが実情です。安全で安心な看護・介護を提供するには、病院や施設で患者さんの状態に合わせて福祉用具を有効活用し、介助者の腰痛予防にも取り組むことが不可欠です。」
参照 https://www.nolift.jp/nolift/nolift-care
ノーリフティングケアの目的
介護される側・する側双方が安全で安心な「抱え上げない・持ち上げない・引きずらないケア」をノーリフトケアと呼びます。安全で安心なケアを提供するには、身体の間違った使い方をなくし、ご利用者様の状態に合わせて福祉用具を有効活用することが必要です。福祉用具を使うことが目的ではなく、双方の健康的な生活を保障するケアを実践する事を目的としています。
身体の仕組み・使い方
介護・看護労働者でありがちな行動として、不良姿勢でのケアです。不良姿勢とは、中腰姿勢などの身体の根幹からはみ出す部分が多く、重心が支持基底面外となり、バランスをとるため筋肉が緊張しストレスがかかる姿勢のことです。不良姿勢を理解し日頃から意識することが大切です。身体に負担をかける不良姿勢をなくすためには、体重のかかる位置を移動させて動くことが必要です。前後左右への体重移動をおこないケアします。また、ベッドの高さを調整するなど環境調整をすることも重要です。
人の身体には「支える場所(後頭部・臀部など)」と「動く場所(股関節・足関節など)」があります。また、指に力を入れてケアをすると、人体への圧が高くなるなどの身体の仕組み・身体の触れ方、かかわり方を理解することもとても大切です。
福祉用具
福祉用具は便利なものもあるが、正しい使い方を理解することが大切です。不適切な使用をすると、ケガをするリスクもあります。そのため職員同士で練習をし、講師にアドバイスをもらう実践形式の研修をしました。スライディングボード・スライディングシート・スライディンググローブ・フレックスボードを全員が体験、実践しご利用者さまの気持ちを実感しました。
まとめ
今までおこなってきたケアを今すぐに変えることは難しいです。ご利用者さまの安全を守るのはもちろんのこと、自分自身を守るためにも今から取り組めることを少しずつ変えていくことが大切です。
ニコニコタウンきいれグループは、より良いケアを 提供できるよう日頃から研修や講義などに取り組んでいます。次回第3回目は8月10日(木)を予定しています。
参考文献
一般社団法人ナチュラルハートフルケアネットワーク(2021.05.13)「職員用テキスト ノーリフト®ケア 実践マニュアル 日頃から行う用打つ予防対策」