お達者クラブ 2023年度 柿の実
柿の実お達者クラブに参加いたしました。
令和5年5月11日(木)
鹿児島県鹿児島市西谷山福祉館にて柿の実お達者クラブが開催されました。
地域にお住いの方々27名が参加され、ニコニコタウンきいれグループから主任ケアマネジャー2名、施設相談員2名、合計4名が参加しました。
本日のお達者クラブは「後悔しない介護サービス選び」をテーマに講義中心におこなわれました。
高齢者を取り巻く社会の現状
日本人の平均年齢はおよそ50歳です。また2020年の女性の過半数は50歳以上になり、中高年齢者の国となりました。2025年には全ての団塊の世代が75歳以上、また国民の6人に1人が75歳以上になります。そうなると、「老老介護」だけでなく親の介護と子育てが重なる「ダブルケア」が増加し社会問題になると予想されます。
平均寿命にも焦点を当て、2025年女性の約7割は90歳、約2割は100歳と言われています。まさに「人生100年時代」に突入します。
介護に関する「お金」の話
「福祉施設って料金が高いって聞くけど、年金だけで足りるの?」というのが一番多い質問です。年金では足りない場合、本人の預貯金を取り崩す、また家族の負担が必須になります。そこで、負担を軽減するための様々な公的制度があることをお伝えしました。
介護保険、医療、高齢者福祉、障害者福祉などの社会資源は整備されていても、複雑で利用しがたいです。申請しなければ利用機会を得られないサービス(申請主義)が多く、手続きは複雑。サービスが整備されていても、利用していない方が多いのが現状です。
コグニサイズ
後半はコグニサイズから始まりました。
認知症予防に効果のある二重課題運動として、コグニション(認知)とエクササイズ(運動)を同時におこなうコグニサイズを理学療法士がおこないました。
手と足を動かしながら、頭で考える。同時におこなうことに対して難しいとの声が多かったです。
介護の相談どこにする?
介護をするという事は、身体的にも精神的にも負担が多く、疲れやストレスをため込んでしまいます。特に在宅介護の場合、分からないことが多く不安や焦りを感じたり、介護者の足腰を痛めたりします。さらに「介護うつ」を発症してしまう恐れも多いです。子供たちに迷惑をかけたくない、身近な人に介護のことを話しづらい、もっと専門的なアドバイスが欲しいなどの声が多いです。そこで、介護の相談ができる場所を複数紹介いたしました。
最後に、ケアマネジャーと相談員についての説明をおこないました。ケアマネジャーや相談員の能力差・経験の差は大きく、改正に対応できていないのが現状です。そこで、優秀なケアマネの選び方をチェック方式でお伝えしました。
まとめ
講座が終わり、質問タイムを設けました。ケアマネジャーや相談員に質問や相談があり、納得された方が多かったようです。
普段聞くことのできない話をしてくださってありがたいです。と感謝のお声を頂戴いたしました。
柿の実お達者クラブの皆様、ご招待ありがとうございました。