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権利擁護の配慮で問われるルールについて学びました。

対象者の尊厳を考える場合、たびたび対象者間の利益相反に突き当たります。この時、介護者には、両者の「自己選択」「自己決定」の自由を一定のルールのもと、いかにして守るかが求められます。一定のルールとは、ニーズへの対応であり、公共の福祉や倫理に反しない範囲になります。こう考えると実践は難しくなります。異なる視点でみれば、「あってはならない姿」の量的な把握と現在とのギャップ解決に向けた具体的な施策となります。こちらも適切な支援に活用するには捉え難い考え方になります。そこで、一定のルールを目標とすべきルールに置き換えると、「お願いする回数」より多くの「笑い」を得るルールとなり、「笑い」を一定の指標とすることができます。こうすれば、具体的な支援が想像しやすくなります。確かに、説得しようとすれば、反省や納得につながり難く、場合によっては感情を害することもあります。今回の講義から、対象者の尊厳を表す指標を3回以上の「笑い」として取り組むことにしました。
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わたし達「ニコニコタウンきいれ」の理念の一つである、ニコニコと笑いが溢れる支援を目指すことが、権利擁護の配慮につながっていることを再確認することができました。落ち着いた暮らしは「笑い」とつながっており、3回以上の「笑い」が大切であることを学びました。捉えにくい権利擁護について具体的な事例を通して専門職としての支援手法をご教示いただきました。田中安平教授、お忙しいなか貴重な学びをありがとうございました。
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