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第1回 リーダー研修 2023

介護保険制度とサービスの意味

ニコニコタウンきいれでは、各事業所リーダーとなるスタッフの更なるスキルアップと共通の目的を持ちチーム支援の浸透と、より質の高いサービス提供を目指した多くの研修を開催しております。その一環として、オフィス藤田研修事業部 代表の古城裕喜様・古城順子様を講師に招き、リーダー・主任を対象とした社内研修(全6回)を計画いたしました。初回となる本日、古城裕喜講師より「介護保険制度とサービスの意味~公的保険制度の事業所で働いている私たちの説明責任~」についてご講義をいただきました。

介護保険では、種別に違いがあるように、提供するサービスにも違いがあり、老人保健施設や介護老人施設グループホームで生活をされている方はそれぞれの目的やゴール設定に違いがあります。私たちはサービスを提供するだけではなく、PDCAサイクルで評価をし続けなければなりません。すなわち、やりっぱなしではいけないという事です。そして、評価の基準においても事業所に違いがあることも知っておく必要があるとお話がありました。

介護の現場では利用者様は毎日、違う言動があります。たとえマニュアルがあったとしても利用者様はマニュアル通りではありません。「どうしたらいいですか?」と尋ねる事も出来ないとしたら、私たちは制度や提供しなければいけないサービスをしっかりと理解し、日々の知識や価値観、倫理を持ってその時々で判断を求められます。ご家族様に質問された時に、目的や根拠を基にしたサービス内容、そして評価までの説明することができるようにならないといけません。

自分たちが怪我や災害に巻き込まれた時に普通の社会生活から落ちかける時があります。この時に支えてくれるのが医療保険というように社会保障制度は、公的な責任において、生活困難・不安な状態に陥った国民を対象に、生活を健やかで安心できるよう生活を保障することが社会保障制度の根源になります。公的な責任において私たちは介護保険制度の中で働いているということは公的なサービスを提供していることになります。社会保険や公的扶助、社会福祉についてのお話があり介護保険制度は国民の共同連携の理念に基づき社会全体で支えている仕組みを学びました。

介護保険制度は3年に1度見直しが実施されます。その中で、人材不足は深刻になり介護保険は地域住人を巻き込んでいても不足しているのが現状です。介護保険事業所も障害総合支援法の事業所、教育機関も一緒にならないと成り立たなくなってきています。介護保険の全般的なことを理解しながら、ご利用者様の介護計画についても少しずつ改善を考える、チームとして考えて行く必要があるとご教授頂きました。介護保険で利用できるサービスでは、ケアプランをもとに展開されます。介護保険制度で新設されたサービスの中の居住介護支援が目玉となっており、計画を立てる大本がケアマネージャーになります。これが制度の本館であり、サービスが適正にご利用者様の給付の基本的な考えに沿って提供されているものなのか考える必要があります。ただ利用者様の困りごとを支えて、ご本人様の自己肯定感を下げる支援になっていないか注意が必要です。利用者様の尊厳を保持し、その有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことが出来るようお話がありました。

今回の研修では、介護保険制度と必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付や、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度の理解や提供するサービスについて、普段行っているケアのあり方とケア内容の本質的な面がきちんと利用者様の状態に沿って実施できているかを振り返りながら学びを深める事が出来ました。これからも知識を深め、利用者様の満足度が高まるサービスを提供できるように取り組んで行きたいと思います。

古城裕喜先生、本日は本当にありがとうございました。
※研修は受講者の体調・体温・接触管理・ワクチン接種・手指消毒等、室内換気も徹底して行っています。