第3回 リーダー研修 2023
他職種連携
情報を整理して行う効果的な報告の仕方
第3回社内研修、古城裕喜講師より「他職種連携」についてご講義をいただきました。
介護職として看護師や医師などの医療と、どのようにして繋がって報告をすればいいのか?また、私たちが利用者様と医療連携をするに当たって、何を大事にして連携すれば良いのかについて学びを深めました。バイタルサインの変化は利用者様にとっての訴えであり、非言語的な訴えとして捉えます。バイタルサインの測定数値について熱:37.5℃、脈拍:115回/分、血圧:98/52 mmhgの報告が後輩職員からあった場合、先輩職員の指導方法として普段の仕事を振り返り、どのように介護を提供しているのかをグループで話し合いを行いました。後輩職員から報告があった場合は、リーダーとして再度バイタルサインを取り確認をする。ご利用者様の身体の状態観察をして(痰の絡みは無いかなど)、看護師へ報告をするなどの意見がありました。
数値だけでの報告ではその他の情報が分かりません。また数値は非言語的訴えな為、その他に異常が無いかの確認をする必要があります。メラビアンの法則では、言語的訴えは、言葉で発している言葉は全体の7%しか伝わりません。その為、残りの93%が非言語的メッセージである為、声のトーンや表情、身体の状態の確認が必要とご教授いただきました。このような関わりは利用者様とのコミュニケーションの1つで「今日は体調どうですか?」「食事はしっかりと摂れていますか?」と日常的に会話をすることで、体調の変化に早く気が付く大事な関わりとなります。また、バイタルサインの数値から予測される病気の種類や症状、既往歴を考えながら、オムツ交換時の排泄物の色や臭いや水分摂取量など普段のケアを振り返り異常が無いかの情報収集を新人職員と一緒に考える事が大切であるとお話がありました。
新人職員が成長し、自分たちで評価が出来るようになると、指導者の業務の負担が軽減に繋がります。業務負担が減った分、介護職以外のマネージメントの業務について考える時間ができます。記録物やヒヤリハット報告書などを確認し、教育と育成をおこないながら、スタッフの不安の軽減を工夫することが求められます。
SBAR(エスバー)を活用する事でより分かりやすく情報を報告する事が出来ます。S:situation(状況・主訴)何が起きているのか?、B:background(背景・経過)それに関連する情報は?、A:assessment(評価・判断)介護職としての判断・評価、R:ricommendation(提案・依頼)必要と思われる事について考えました。医療と介護が連携することで利用者様のQOLを初めて担保することが出来、利用者様の幸せや満足度の向上に繋がります。介護だけ、もしくは医療のみの支援では、利用者様の幸せを確保する事は難しいです。だからこそ医療と介護の連携が重要であるとお話がありました。
今回のテーマ、他職種連携について学びを深める事が出来ました。一つ一つの情報をもとに、利用者様の気持ちに寄り添い、それぞれの職種の役割や同じ目的・目標をもって支援を提供する大切さを改めて振り返る研修となりました。現場リーダーとして、職員教育をおこないながら自分自身の能力を高め合いより質の高いサービスの提供が出来るように努めてまいりたいと思います。本日は、古城裕喜講師ありがとうございました。
※研修は受講者の体調・体温・接触管理・ワクチン接種・手指消毒等、室内換気も徹底して行っています。