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日本褥瘡学会学術集会 発表について

2024年9月6日にアクリエひめじにて開催されました第26回日本褥瘡学会学術集会にて、当グループの理学療法士が学術発表いたしました。

仙骨部圧に対し自動体位変換機能付きエアマットレスを導入し体圧管理した一症例における一考察

仙骨部の圧迫は褥瘡リスクを増大する中で,自動体位変換機能搭載マットレス(以下, 自動マットレス)が開発され, その褥瘡予防効果が期待されている。今回, 仙骨部圧が高い症例に自動マットレスを用いた体圧管理を実施し検証したことを報告する。

対象は, 90 歳代男性, 誤嚥性肺炎を繰り返し胃瘻造設後, 当施設入居となる。 OH スケール 7点, 股・膝関節に ROM 制限があり, ADL 能力は全介助レベルである。測定機器・使用機器は, 使用した自動マットレスは, 利楽 flow を使用し, 体圧の評価機器は, SR ソフトビジョン™を使用し検証した。方法は,仙骨部圧に対して, エアマットレスでの背臥位, 左右後傾側臥位と自動マットレスの自動体位変換機能を使用した 1 時間の圧の最大値, 平均値を検証した。

結果, エアマットレスでは, 背臥位の平均値体圧 31mmHg, 左右後傾側臥位の平均値体圧は, 24~28mmHg 以上, 仙骨部周囲の最大値体圧は, 110mmHg 以上が示された。自動マットレスでは, 平均値体圧は, 15~21mmHg 以上, 仙骨部周囲の最大値体圧は, 59~ 65mmHg が示された。 自動マットレスでの自動体位変換機能にて, 臀部の高局所圧の位置の変化が認めた。

結論、自動マットレスは局所圧の平均値を下げることが示され, 臀部の高局所圧の位置が変化し続けたことが確認され, 適切な臥位姿勢における自動体位変換機能の有用性が推測された。客観的な体圧測定により自動マットレスは局所圧を下げ, 高局所圧の状態が継続することを防ぐ効果が期待された。

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