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第3回 新人セミナー

第3回 新入社員研修カリキュラム(2021年4月27日)

第1部 介護の定義
田中教授が介護の定義として提唱している介護の代用・補完論⁽¹⁾を踏まえ、介護を学術的に位置付けた、「狭義の介護(介護技術)」、「広義の介護(人間理解)」について学びました。
広義の介護は、自己理解と他者理解が必要であるとされ、現場経験で新入社員たちが感じる悩みについて、分かり易い事例を挙げて話してくださいました。
田中教授は、「実際に現場では多くの仕事があります。それでも、ご利用者の横を通る際に、一言声を掛けることが出来ていますか? 8時間という勤務の中で、一人ひとりのご利用者にたっぷり時間を割くことが難しいのは当たり前です。忙しいことを言い訳に、人とのかかわりを避けていませんか? 無意識に言い訳をしている自分に気づけるかが大切です。」と、おっしゃいました。
言葉の意味を一つ一つ理解しながら、新入社員たちも真剣に講義を受けていました。

第2部 介護の専門性
「介護者」と「介護の受け手」における介護の関係性の高話があり、介護者の意識の程度に関わらず、介護者に有利な上下関係が生じやすいことが分かりました。それを認識したうえで、専門的介護を行うために、介護の哲学・倫理が欠かせないことを理解しました。専門的介護とは何かをご教示いただきながら、現場で起こりうる介護者が留意すべきポイントをご指導くださいました。

現場に出てから約2週間が経つ新入社員の皆さん。
より現場目線からの質問が増え、早い成長を感じます。
まだまだ、講義は始まったばかりです。福祉の現場で働く専門職として、介護の深さを知り、悩みに向き合いながらより大きく成長していきましょう。

田中教授、本日はありがとうございました。