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ノーリフティングケア【社内研修Part3】

2023年8月10日(木)

ノーリフティングケア社内研修が開催されました。第3回目の開催で、生活支援員・理学療法士・看護師・ケアマネジャー・施設相談員・事務員の総勢37人が参加しました。今回はポジショニングクッション研修会という題目で、理学療法士が講師役でした。

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ノーリフティングケア【社内研修Part2】

ノーリフティングで大切なこと

単に持ち上げない・抱え上げない介護技術ではなく、福祉・医療の現場から腰痛をなくす取り組みそのものです。ケア現場だけでなく、事務室や厨房、清掃などの日常ケア以外の業務でも活用し、身体に負担のかかる内容を見直していくことが大切です。

   
   

褥瘡とは?

褥瘡(じょくそう)とは「身体に加わった外力が骨と皮膚表層の間の南部組織の血流の低下、あるいは停止させる。この状況が一定時間持続されると組織は不可逆的な阻血性障害に陥り褥瘡となる」
参照:日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会 編集「床ずれケアナビ」p2

   
   

褥瘡予防のためには?

ケアでどのような時に圧が高くなるのか、どのような時にずれが起きるのか知っておく必要があります。また姿勢の保持できる床ずれだけでなく、介護者の手の圧や物にぶつけることで生じる傷(スキンテア)も防ぐ必要があります。

  1. 自分で寝返りが出来ない方や痩せて骨ばっているリスクの高い方には、局所に圧が集中した時間が長くならないように体位変換・ポジショニングは必要
    対象者の不良姿勢の継続から圧とずれの排除のために
    ポジショニング・シーティング
  2. 強く握る・つかむ・ぶつけるをケアをしないように心がける
    ずれを引き起こす引きずり介助や拘縮の原因となる力任せの動作介助をなくすために
    ノーリフティングケア

   
   

ポジショニング

褥瘡は、自分で身体を動かすことのできない寝たきりの方がなりやすいです。栄養状態が悪い・皮膚が弱くなっている人が、シーツや服との摩擦やずれが繰り返し同じ場所を刺激することでなりやすいと考えられています。そのため、ポジショニングが大切になってきます。特に骨突出部分は骨が強く圧迫され、褥瘡が発生しやすいです。ポジショニングとは、活動に合わせた快適な姿勢をとる、提供する事です。生きるための動き(身体、呼吸、消火、循環など)が保障できるポジショニングをすることが必須です。ご利用者さまごとにリスクアセスメントをおこない、適切なマットレスやクッションなどの福祉用具の活用が必要となります。

参加職員は、ポジショニングクッション・スライディンググローブを実際にベッドで体験しました。

   
   

まとめ

姿勢や動きは、身体の内面状態に影響を及ぼします。悪い姿勢を続けると呼吸や食欲、排泄などの生きる力を奪う可能性があります。ご利用者さまの生活をより良いものにするためサポートする体制を職員全員で整えることが大切となります。

ニコニコタウンきいれグループでは、より良い生活を提供できるように定期的に勉強会や講義に職員全員で取り組んでいきます。